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【御嶽山 田の原】湿原回復を目指して

8月12日
読了時間: 3分

更新日:8月12日


御嶽山 田ノ原湿原に生息する水苔


現在、田の原天然公園では、二本の柱を軸に湿原の回復に取り組んでいます。


一本目の柱が「土中環境視点をもった工法により、浸透構造を持った登山道の改修施工」

二本目の柱が「湿原周辺のササを刈り持ち出す事でミズゴゲや湿地性の植物を増やすこと」


一本目の柱となる登山道の改修施工は、田の原湿原の乾燥をまねいている、排水の問題を解決する取り組みです。


1960年代から度重なる開発にさらされた田の原湿原は、本来その地に染み込み土地を涵養する雨水の多くを地形変更、砕石敷の道とU字溝により排水してます。


割ったU字溝

その雨水を少しでも田ノ原湿原に染み込ませながらも安定した車も通れる石畳道へするための施工が2023年から続いています。まずU字溝を外し、石積みの側溝へと変えます。


床堀終了


石積み側溝へ


昨年施工した場所は、流れてきた水が石積み側溝の下に染み込み次のU字溝に行くまでにほとんどの水が染み込んでいました。今まで排水していた水が田の原湿原へ涵養されている様子が観察出来ました。


そして雨が降ると泥水となり砕石を押し流しながら川のような状態になる道に耐水耐久性の強いカラ松と焼杭、石を使い浸透性のある横断を作成していきます。




RootsOntakeメンバー、施工メンバー、地域内外のボランティアメンバー、王滝村役場職員とさまざまな方に関わっていただきながら行っています。


2023年に施工した場所では、1年後に変化も見られました。

2023年施工後

手前の砕石が流され土が見えているところが


横断を切った事で砕石の流れが止まり安定した事で植物が根を張り砕石の流失が止まっていました。



二本目の柱が、湿原周辺の笹を刈り持ち出す事でミズゴゲや湿地性の植物を増やすこと。


一般社団法人コモンフォレストジャパン理事の坂田昌子さんの観察、調査を経て湿原の回復には「ミズゴゲを増やすことが大切だ」と言う仮説を立て、ミズゴゲとササがせめぎ合っている場所の生い茂ったササを刈り取り、園外に出すようにしています。


湿原の調査と笹の刈り方をレクチャーする坂田さん


一本一本手作業で切りながら丁寧に出していくので場所にもよりますが1人一日で1〜3平方メートル前後ぐらいしか進みません。


それでも地道な作業の結果、ミズゴゲが着実に増えてきています。それにともない、湿原性植物のクロユリ、モウセンゴケ、コバイケイソウ、タケシマラン、ヒメイチゲなども増えてきています。ササが後退することでスペースができ、植物の多様性が回復してきている兆しが見えはじめています。


この活動を「ミズゴゲ応援隊」として、年に数回、ボランティアの方を募集して行っています。


この活動は、一年二年で終わるものではありません。

ご興味ありましたら作業の参加、友人に伝えるなどお心寄せて頂ければ嬉しいです。



作業中の動画



作業風景


作業日やイベント告知、活動報告などがあるLINEグループもありますのでご登録頂けると嬉しいです。(コンタクトから連絡頂ければこちらから案内します。)


今後とも宜しくお願い致します。


一般社団法人RootsOntake



《注意》

現在この活動は、王滝村から特別な許可を得て湿原内での行動、刈り方に細心の注意を払い作業をしています。本来、湿地の中は、とても脆弱な環境で人が踏むことで水苔や泥炭のスポンジ構造が失われ何百年の積み重ねがなくなる可能性があります。ここ御嶽山田ノ原もそうですが各地で独断で作業に入らないようにご注意ください。



2024年に行われた活動報告のアーカイブ映像申し込みは、こちら↓


【アーカイブ動画】2024年8月31日 | 御嶽山田の原湿原再生と浸透する道・庭づくり



※ステッカーの返礼付きドネーション開始!!

ぜひこちらから申し込んで頂けたら嬉しいです!





 
 
 

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